はいどうも、こんにちは!

洗面台から眞魔国なる国に流れ着き、うっかり結婚式まで挙げちゃった

ちゃんです☆


早速ですが私(わたくし)、今現在大ッ変なんていうかこう…

激しく気まずい状況に陥っております。

ええええ、それはもう本当に。

可能ならば今すぐこの場から逃げ出したい状況なのですが、そんな事できるはずもなく。


だ…誰か助けてー…!!





あなたとマのつく結婚初夜!




















「…」

「……」

「…(き…気まずい…!!)…」





、今まで18年間生きていてこれほどまでに逃げたいと思った事はありません。

誰かに縋りたいと思った事はありません。

私の目の前におわすはえーと、


昨日知り合って(色んな意味で運命の出会い)

昨日求婚して(無知ゆえの過ち。アクシデント。)

昨日婚約して(何がどうなったのかしらね)

今日結婚した(ここまで来るともう…ノリ?)


フォンヴォルテール卿グウェンダル氏。

不機嫌そうな蒼の瞳が麗しい年上美形です。

…今はその不機嫌そうな目が怖いんですけどね。


そのグウェンダルと、私はテーブルを挟んで向かい合っています。

えーと、30分ほど、無言で!


無事(?)結婚式そしてパーティを終えた私たちは、

グウェンダル率いる「魔族似てねぇ三兄弟」の母君、つまり私のお義母さんとなった

ツェリ様をお見送りした後、ここ血盟城に用意されたグウェンダル専用のお部屋に

「ささっ、あとはお若いもの同士で!」とか今時お見合いをセッティングした

親戚のおばさんですら言わないような事を言われて二人きりにされた。

それからやたら重たい無言の時間が流れ流れて30分。

未だにお互い口を開かず(っていうか、開けない)今に至る…のでありました。


…と、ここまで客観的に状況を整理してみても相変わらず私と彼の間には沈黙が漂っているわけで。

チキンな私には、これ以上この沈黙というかもう無言の圧力!?は耐えられません!!





「…ふぅ…」





ゆっくりと自分を落ち着かせるように、大きく息を吸う。

そして…





「あ…(あ…?)」





話題ねぇぇぇぇ…!!(撃沈)





あのう、と言いかけてそこで言葉が止まった。

これは本気でどうした事でしょう。

いや、元々話術を得意としているわけでもないし(むしろ苦手だし)

相手はずーっと眉間に皺寄せてるこの人だし もうさ、ほんとにさ、

一体私にどうしろと!?





「…何だ」

「っふぇっ!?」





向かいに座る旦那様のお声に、瞬時に体温が引いて、でも心臓は跳ね上がったのを感じた。

聞こえてた…聞こえちゃってた…!(ひぃい)





「………………ご、ご趣味は…?





な、何言ってるのよ私!

それお見合い!

本来ならもっと前の段階で話題として持ってくるものだからー…!





「…」





ああ…黙ってる…たとえ咄嗟に浮かんだからって、もっと別の事を言えば良かった…。

目の前で何か考え込んでるような様子のグウェンダルを前に、私は泣きそうになる。

時を戻したい…

出来るならロードし直したい…!

一個前のセーブ地点からやり直したいよママン。

あ、この場合の一個前は、洗面台から流される所ね!

っていうかもう全てリセットしたいかも。





「…るみ」

「は?」

「あみぐるみは好きか」

「え…あ…はい……」





突如開かれた彼の口から出た予想外の言葉に、

私はとりあえず何がなんだかよくわからなかったけどはいと答えた。

あみぐるみ?

ってアレ?小学校か中学校の時一時期流行った毛糸で作る人形?

うーん…まさかねぇ…。





「お前にやろう」

「?」





と、彼がどこからともなく出してきた毛糸の其れに私の予想は的中した。

可愛らしく尻尾にリボンを巻いたそれは…





「…ウ…ウリ坊…?」

「…猫ちゃんだ」

「えっああそうですよね!猫ちゃん!どう見たって猫ちゃん!可愛いなぁ〜!」





私に手渡されたあみぐるみは多分10人中9人はウリ坊と答えると思われる…

この背中の縦じま丸々とした体くるくる尻尾はどう見てもウリぼ…ゲフンゲフン、いや、猫ちゃん!

手の中の猫ちゃんと目の前に座るグウェンダルを交互に見ながら

慌てて言い直すと、彼は満足そうに微笑んだ。

…笑った顔、初めて見たかも。





「えと、グウェンダルさんが作ったんですか…?」





まさかね、と思いながら聞いてみる。

今し方初めて見せてくれた彼の微笑みに、大分気持ちも楽になってきたみたい。





「…グウェンダルでいい」

「あ、はい…グウェンダル」

「先程お前が式の支度をしている間に作った」

「え…」





その「まさか」はまたしても的中。

私の手の中で円らな瞳を向けるウリちゃん…じゃなくて猫ちゃんは、

なななななななななななななな……………なんとグウェンダルお手製!?





「すごい…」

「気に入ってくれたか…?」

「あ…うん!有難う…大切にするね!…じゃなくて、します」

「そうか…」





とりあえず不器用キングな私は、旦那様お手製という猫ちゃんに感動した。

っていうか、私の準備を待っててくれている間に作ってくれたんだ…

私のために?

心なしか「そうか」と言ったグウェンダルの口元が少し緩んでいたような気がした。


やばいよちょっ…と、ときめきを感じ始めてきた…!!

このときめきは萌え。それ以外の何者でもないことを私は知っている。

さぁ叫ぼう!

萌えーーーーー!!!!!!!!!!!






















「…あの、ごめんなさい」

「…?何を謝る?」





それからようやく少し打ち解けてきた感のある私たちは

他愛もない事を話しながら(主に私が質問→グウェンダルが一言二言で答える)過ごした。


…そして私は、一番言いたかった事をようやく言うことが出来た。





「嫌…だったですよね?あんな勘違いと言うかもうノリというかとにかく、

 会ったばかりのよく知りもしない(しかもオタな)私と、その…結婚なんて」





本当にごめんなさい、ともう一度だけ言って私は頭を下げた。

とりあえずいかに能天気でなるようになるさ!バッチコーイ!!主義な私でも

さすがに人様を結婚と言う人生三大行事の一つに巻き込んでしまった事に対する罪悪感はある。

昔から「有難う」と「ごめんなさい」だけはちゃんと言える子になりなさいって育てられたし。





「…お前が気にする事はない」

「え…」





嫌味や文句の一言二言は覚悟していた私にとって、グウェンダルの言葉はとても意外なものだった。





「今更言った所でどうにもならない。それに―――――――」

「…?」

「本当に嫌だったらここに今こうしていないだろう」

「それ、どういう意…」

「…さて、そろそろ寝るぞ」





彼の言葉の真意を聞こうとした声は遮られ、

グウェンダルは腰掛けていた豪華な革張りの椅子から立ち上がり

映画とかで見るような天蓋つきの超豪華キングサイズ(ってこのぐらいよね?)ベッドへと向かった。


「本当に嫌だったらここに今こうしていないだろう」


それって…どういう意味?

腐れ思考に走っていいように解釈しちゃっていいの?





「どうした、早く来い」

「あ…はい………え!!?」





寝る?

同じベッドが。

しかもそう言えば激しく忘れかけてた(忘れたかった)けど

今日から夫婦?

んん?んんっ!?


これまたちゃん…ピンチですか!?















fin.

間が空きましたがまるマ第四弾です。

ようやく(笑)グウェンと二人きりに。

なんかしょーもない夢で本当スミマセン…!!orz


05.01.22 Mia