「─────ん・・・」
「・・・?」
「せん・・・せ・・・?」
S P E C I A L T H A N K S
「あれ───ここ、私の部屋・・・?」
「ああ。ピノコにおまえさんが俺の部屋で寝てたなんてバレたらまずいからな・・・」
「それもそうだよね───って今何時!?」
「11時だ」
昨夜ブラック・ジャックと初めて“男女”としての夜を過ごしたは、
気付けば自分の部屋のベッドの上にいた。
窓辺からはレースカーテン越しに差す明るい日の光が降り注ぎ、
それがいつも自分が起きねばならない時間をとうに過ぎている事を彼女にわからせた。
夕べはブラック・ジャックの部屋で過ごしたはずなのに、
今自分がいるのは彼の部屋ではなく自分の部屋。
覚えているのは体を重ねた事だけで、その後はプツリと記憶が途絶えていた。
体の奥に残る鈍い痛みが、純潔を彼の為に捨て去った事を改めて物語っている。
「あ・・・そっか、昨日・・・」
「無理して起きなくていい。体、辛いだろうからな」
「・・・」
「?どうした?」
改めて昨夜の行為を思いだし、恥ずかしくて言葉を止める。
ブラック・ジャックは彼女が急に黙りこんだ訳がわからず、
心配した表情での顔を覗き込んだ。
当然ブラック・ジャックの顔をまともに見る事なんて出来ないは、
顔を真っ赤にしてうつ向いた。
「何でもない・・・平気・・・っ」
「平気ってお前・・・そんな顔をして、どこが平気なんだ。どこかまだ具合悪いのか?」
「ちがっ、大丈夫だよ、全然どこも具合悪くない」
「・・・じゃあ、俺の事、怒っているかい・・・?」
「───え・・・?」
少なからず、ブラック・ジャックは昨夜の事を少しだけ後悔していた。
恋人とは言え、無理矢理でないとは言え、まだ幼さの残る彼女を抱いた。
その上初めてであれば、あんな成り行きで奪われてしまうのは嫌だったのかもしれない─────
・・・そう思ったのだった。
「そんなわけないっ・・・!」
「済まない・・・こんなに早く、君を抱くつもりはなかったんだ。
・・・それも、あんな風に」
「先生・・・」
「もっともっとを大事にすべきなのに、俺は────・・・!」
「先生っ!」
の目を真っ直ぐ見つめ、真摯な表情で話すブラック・ジャック。
そんな彼に、は少し大きな声をあげる。
「怒るわけないじゃない・・・」
「・・・?」
「大好きな人と結ばれたんだよ?それだけで・・・ううん、
それが一番、私にとって幸せなんだから!」
「・・・」
彼の目を見つめ返し、きっぱりと言い切るを少し驚いた表情で見るブラック・ジャック。
その凛とした瞳からは、それが相手を気遣う嘘なんかではない事が読み取れた。
「私・・・嬉しかったよ?ちゃんと恋人として、私に向き合ってくれた」
事のきっかけが何であれ、ブラック・ジャックがを愛し、
またもブラック・ジャックを愛しているという事実には、何も変わりはない。
そしてその愛の延長線上に体を重ねるという行為があるのも至極当然の事である。
だからこそは純粋に、彼に抱かれた事を幸せに思っていた。
「だから・・・謝らないで、先生」
「・・・」
そう柔らかく微笑むに、思わずブラック・ジャックの表情も緩む。
互いの傷を晒け出し、向かい合った。
ブラック・ジャックもも、初めての経験。
深く閉ざした心の扉の鍵を、お互いに交換し合った。
誰かと深く、繋がっている。
それがこんなにも心地良い事だとは、思いもしなかった。
「“ごめん”より、・・・“愛してる”が聴きたいよ、先生・・・?」
「・・・には敵わないな」
「!」
ブラック・ジャックがベッドサイドに腰掛けたかと思うと、の唇を奪った。
不意打ちの口づけに、は目を白黒させながらも懸命に応える。
「─────愛してる、──────・・・」
の口腔をゆっくりと時間をかけて味わってから解放すると、
まだ唇が触れそうな距離でそう囁くブラック・ジャック。
その目には、優しい光が宿っていた。
「・・・それよりももっと、愛してるよ」
無邪気な笑顔を浮かべて彼の唇に自分の唇をそっと重ねると、
はブラック・ジャックのシャツを掴んでその胸に顔を埋めた。
白い天井、白いシーツ、白いシャツ。
温かい陽射しに照らされて、二人の新しい日々がまた、始まった。
fin.
Inspired by GLAY"SPECIAL THANKS"
久々の更新がコレです・・・ス、スミマセンー・・・!!汗
初夜(笑)後の話は絶対に書きたかったので・・・(ぇ
あああお恥ずかしいですゲフン!!
ガッデームBJのない月曜日は寂しいぜよ…味噌の入ってない味噌汁も同じだ…!!
05.03.28 Mia