仁義なき愛の☆三者面談
「失礼しまーす」
「おう、入れ」
ガラッ
「土方先生〜♪」
「どうも、担任の土方で・・・っ!?」
今日は新撰学園に通うの三者面談。
面談の時間通りに、は保護者を連れて担任教師土方の待つ自分のHR教室へと入った。
「・・・、三者面談は保護者を連れて来いと言った筈だが・・・」
「はい、保護者っすよ」
「初めまして土方先生・・・の保護者の吉田です。・・・がいつもお世話になっております」
土方は一瞬固まった。
(何だこの男は・・・)
が連れてきた保護者は、まだ自分とそう年齢も変わらないだろう若い男。
スーツに身を包みに腕を引かれ、その顔にうっすらと笑みを浮かべていた。
(…くそ、気に入らねぇ)
「にしたってよ・・・」
「ウチの家庭事情複雑なのは知ってるじゃないですかー」
「・・・単刀直入に聞く。家族か?」
「まぁ、遠縁っちゃ遠縁ですよねぇ、吉田先生?」
「ああ、そうだね。彼女とは遠い親戚に当たりますが、何か?」
(先生?)
自分が密かに(?)好いているが、保護者という若い男を連れてきたのが未だに気に食わない土方。
「・・・始めましょう、どうぞ掛けてください」
とりあえず苛立ちと疑問を押し潰し、椅子に座るよう促した。
しかし内心、吉田も心穏やかではなかった。
噂には聞いていたものの、実際会ってみるとやはりムッとくるものがあった。
自分が可愛がり育てているの担任が、自分と同じくらいの年齢の男。
しかもは随分と親しげに話しているではないか。
(・・・気に入らない、な)
二人は表面上は『保護者』と『担任教師』の外ヅラで話を交しながらも、心の中では互いに対抗心を燃やしていた。
(は…俺/私のだッッ!!)
***
「―――で、さんの進路なんですが」
何とか二人の思いが表面化される事もなく、話はの進学についてになっていた。
「は新撰学園大学にそのまま進みたいんだったね?」
「はい」
「まぁ特に成績には問題ありませんし、このままやっていれば大学には入れるでしょう」
「やった!」
「・・・だがな」
「え?」
「この数学の点数だけはなんとかしてくれ・・・」
「…キャーッ!!?」
ハァ、と溜め息を吐きながら土方が見せた成績表。
そこには前回の定期テストの各教科の点数が記されていた。
現代文 86点
英語リーディング 79点
英語ライティング 82点
数学 4点
世界史 92点
化学 70点
「・・・4点?」
「苦手なのはわかるけどよ、もう少しまともな点数取れ、」
「うぅ、スミマセン・・・」
「・・・」
「は、はいっ!!」
「だからこの前の時、点数を教えてくれなかったんだね?」
「・・・ごめんなさい」
吉田に問われ、しゅんとうつ向き、小さく謝る。
「・・・仕方のない奴だな。次は私が教えてやるから、二度とこんな点数を取らないよう頑張りなさい」
「はい、先生!」
声色が少し優しくなったのを聞きそっと隣を見ると、そっと微笑む吉田がいた。
そしてその向かいには、明らかに嫌そうな顔をした土方がいたのだった。
(野郎…)
(フッ…)
に見えないように勝ち誇ったような表情を浮かべる吉田。
土方もの面前上平静を装うが、誰がどう見ても不機嫌オーラが大量に出ていた。
「ま、世界史の成績はさすがだな。なんてったって俺の授業だからな。」
勝ち誇った吉田に対抗するかのように、の世界史の成績を褒める土方。
「えへへーv土方先生の授業、わかりやすくって」
「まぁそれも当然だけどな、お前の授業態度も熱心だからな…褒めてやるよ」
(熱心!?)
土方の挑発にまんまと乗せられる吉田。
「良かったな、」と言いながらも、その笑顔は凍っている。
「家でもよく勉強しているし…安心したよ、」
「(家!?)」
「そんなぁ・・・ってか二人とも何か変じゃないです?そんなに褒めるなんて滅多に・・・」
「「そんな事はないぞ/よ?」」
「はぁ・・・」
(いや、変だって)
土方までもが滅多に見せない笑顔で見事に二人ハモってを見た。
「所で・・・ご家庭でのさんの様子はどうですか?
(同じ家に住んでるからってに変な事してねぇだろうなこの野郎!!)」
「とても良い子ですよ?うちにはもう一人子供がいまして・・・は弟の様によく世話もみてますし、
家事もちゃんとこなしてくれますからね。まるで新妻の様ですよ(フッ・・・羨ましいだろう!!)」
「・・・(クソ・・・)」
「もー、先生ったら」
二人が変だとは思ったが、その原因が自分だという所までは気付かない。
「そうだな・・・の料理は美味いですからね。いい嫁になれるでしょう」
「(何ッ!?)・・・ほう、それは一体どういう事でしょう?」
「どうもこうも・・・先日さんが弁当を俺に持ってきてくれましたから。
それに、家庭科の調理実習の時も差し入れてくれましたしね」
「(この野郎・・・)それは知らなかったな、」
「だって土方先生、放っといたらお昼とか抜かしちゃうんだもん。体壊しても困るし、この間作っていったんですv」
「優しいな、は。たかだか学校の先生の心配までして」
「良かったぁ、美味しかったみたいでv」
「ああ。あんなに美味い料理が作れるなら将来俺が嫁にしてやってもいいくらいだぜ?」
「っ、土方先生っ!?///」
「(貴様、私のによくもそんな台詞を・・・!!)はは・・・ご冗談がお上手ですね、土方先生は」
「ははは・・・そちらこそ(この変態野郎)」
その言葉の一つ一つの裏に、微妙な嫌味を刺々しく含みながら不自然な笑顔でを挟んで対話する土方と吉田。
二人の冷戦は延々と続いたのだった。
の面談時間はとっくに終っており、廊下にはその様子をドアの隙間からそっと覗く次の面談を受けるはずの
市村鉄之助とその兄辰之助の姿があったという。
(二人とも怖ぇよ・・・ってかもいい加減気付けってー!!)
(胃が・・・胃が・・・!!)
「・・・ではそろそろ失礼しようか、(今日はこの辺にしておいてやろうじゃないか・・・)」
「はーい、吉田先生」
「、くれぐれも変質者には気をつけるんだぞ?それはどんな身近な所にいるかもわからんからな」
「?はい、土方先生」
「そうだね・・・その出没場所は学校とも限らないからね」
「あはは、そんなのあるわけないじゃないですか〜!!」
可笑しそうに笑うの頭上では、二人の男が火花を散らして睨み合っていた。
「(に家で変な事してみろ・・・ブッた斬ってやる!!)」
「(お前こそ・・・教師の立場を利用してにあらぬ事をさせたらただではおかん・・・!!)」
「あっ鉄っちゃん待ってるし!ごっめーん鉄っちゃん辰之助さん、お待たせ」
「ああ、ちゃん・・・(土方先生あんなに気が立って・・・鉄の事で何を言われるんだろう俺は・・・)」
「・・・・・・(ホンっト鈍いな、お前・・・)」
市村兄弟がドアの所で複雑な表情を浮かべを出迎え、その後の鉄之助の面談では辰之助が胃に穴が開きそうなほど
ストレスを受けたのは言うまでも無かった。
終
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とりあえず二人ともキャラ壊れすぎって感じで・・・(滝汗);;
初パラレル(なの!?;)で土方さんVS吉田先生ですー。
ギャグ目指してみたけど・・・どうなんだコレ・・・ガタガタ!
市村兄弟友情出演(何)
因みに数学4点はMiaの実際とった点数ですv(撲殺)
アレ過ぎてコメントのし様がないですが・・・。
平成壱拾六年六月五日 Mia拝。
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