「暑い暑い暑い暑いーっっっ!!」

「暑いっつってるから暑いんだよ馬鹿!!」

「だって暑いんだもーん!!」



今日はいつもに増して暑い。

京は盆地だから、ってこの間土方さんが教えてくれた。

そんな事言われて納得しても暑い訳で。

私は土方さんの部屋で暑さに耐えられず氷を入れた桶を抱えて寝そべったり座ったりどうにか涼しくなる方法はないかと四苦八苦していた。



「大体何で俺の部屋にいンだよお前ぇは」

「この部屋が一番涼しいんです」

「・・・」

「というのは冗談で、土方さんの顔を見にv」

「アホか」

「いつも以上に眉間に皺寄ってますよ〜?」



つれないなぁ。

せっかく正直に言ってあげたのに、土方さんてばうちわで扇いで外なんか見ちゃってさ。



「この位の暑さなら、まだ京じゃあ序の口だぜ?」



・・・嘘・・・。

これ以上暑かったら私生きていけない・・・

黙ってるだけで、汗が襦袢を濡らしていっているのがわかる。

今すぐ着物なんか脱ぎ捨ててしまいたい気分。



「土方さん、私これ以上暑くなったら本気で死にます」

「葬式くらいは出してやるよ」

「一緒のお墓に入れてくださいよ〜」

「じゃじゃ馬はお断りだな」

「其処が可愛いんじゃないですか!!」

「・・・自分で言うな」



おしとやか、になんて自慢じゃないけど無理。



「どうせ」

「?」

「私は土方さんが足しげく通ってる島原の女の人みたいに綺麗でもおしとやかでも床上手でもないですよーだ!!」

「なッ、何言ってやがる・・・仕事だ仕事!!」

「男の人ってそーやって全部仕事のせいにするんですよねー」

「・・・五月蝿ェ」



島原の人達と張り合えるなんて思ってないけど、そりゃあ焼餅だって焼きますよ。

・・・悔しいけどサ。



「今日も夜はお出掛けですかー土方はーん?」

「・・・ああ」

「・・・ふぅん」

「お前の部屋までな」

「・・・お待ちしてマス」


今夜はおとなしく部屋にいる事にしよう。





「さ、じゃあ土方さん行きますか」

「あ?」

「水遊びしに、川まで」

「ガキか」

「まだ17のうら若き乙女ですから。ホラ、早く立って!」

「あっオイ離しやがれ!!」



こんな暑い日は水遊びに限るからね。

縁側に向かって腰を降ろしていた土方さんの腕を引っ張り、私は屯所の外へと連れ出した。

目指すは河原。



「あ゛ー外暑っ!!」

「なら外出なきゃ良いだろうが!!」

「やーだっ」





「わぁー気持良い!!」

「転ぶんじゃねぇぞ」

「ね、土方さんも入りましょうよー」

「馬鹿、引っ張んじゃねェ!!」



バシャンと勢いの良い水音と共に、河原の大きな岩に腰を降ろしていた土方さんが川に落ちた。

(正確には私が引っ張り落とした、とも言うけど)



「ッ・・・、テメェ・・・」

「まぁ、水も滴るイイ男とも言いますし・・・っ、あはは!!」



びしょ濡れの土方さんが、青筋立ててこっちを睨む。

睨まれた私は、天下の新撰組副長が川に落ちた姿に笑いを堪えきれずに大笑いしちゃったけど。



「オラ、お前も道連れだ!!」

「キャーっ!!」



着物の裾を上げて川に足をつけていた私の腕を今度は土方さんが引っ張り、バランスを崩した私は思いっ切り川の浅瀬に尻餅をついた。



「っぷはっ、ちょっと土方さんー!?何すんですか!!」

「暑いんだろ?なら丁度良いじゃねぇか」

「そういう事を言いたいんじゃなくてですねー・・・」

「水も滴るイイ女、だろ?」

「っ・・・プ、あはははは!!」



笑い声が河原に響いた。

二人してびしょ濡れなのがおかしくて、私も土方さんも笑った。



「あははは、土方さんてばひっどい格好!!」

「お前もな」

「ここまで濡れたらもういいや、えいっ!!」

「ッ、何しやがるコラ!!」



ぱしゃぱしゃと水音をたてながら川の中を歩き、水をすくって土方さんにかける。

土方さんも足で水を蹴り上げて、私にかける。

冷たい水の感覚が、気持良い。



「もー、二人してこんな格好で何て言って屯所に帰ればいいんですかー!」

「原因作ったのはお前だろうが」

「だってまさか土方さんが落ちるとは思わなかったし」

「無理に引っ張ったらどうなるかぐらい考えやがれ」

「ま・美しき初夏の思い出って事で、ネ」

「馬鹿か、どこが美しいってんだ」



着物の裾も上げないで、ただ川の流れの中で立っていた。

このまま時が止まればいいと、思った。



「オラ、お前ぇもさっさと上がれ。濡れたままでいたら風邪ひくだろうが」



土方さんがざば、と川から上がり、濡れた髪を右手でかきあげながら言った。



「・・・」

「・・・?」

「なんでもない!」



変な奴、と言いながら土方さんは私の手を掴んで岸に上げた。



「・・・

「何でしょう」

「手、離さねぇか」

「やです」



土方さんと私の手は繋がれたまま。

私はまだ、土方さんの手を離していない。

その事に気付いた土方さんは目線だけをこっちへ向ける。



「暑いんじゃなかったのか」

「恋する乙女には暑さなんか関係ありませんよー」

「・・・お前なァ、いい加減そういう事言うの止めやがれ」

「照れてますか?」

「誰がこんなガキ相手に照れるか!!」

「でもそんなガキに惚れちゃった癖にv」

「・・・」

「違います?」

「ッ、さっさと帰るぞ」



土方さんに手を引かれて屯所へ帰る。

太陽はまだ昇っていて、熱い日差しを振りまいていた。

水で冷えていた手は次第に二人の体温で熱くなった。

それでも手を離さなかったのは、あなたの優しさ。

大丈夫、ちゃんと伝わってるよ。
















ヲ☆ワ☆レ(ドン☆)
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久しぶりな気がする夢upです。

これはこないだ京都に行った時に半分くらいまで書いてたブツですー・・・

北海道人にとっては余りの暑さだったのでこんな内容に(爆)

折角京都行くからには絶対京都でピスメ夢書いてこようとか意味不明に意気込んでました。(何)

相変わらず場面転換無茶なのは「オバカな子!」と笑ってあげてください。

私が書くのって絶対台詞の比率多いよ・・・!!死

何か土方さんキャラ変だよ・・・間違ってるよママァアン・・・!!!;;

この後はキリとか消化予定ですがテストが来週なのでいつアプれるかわかりません・・・(汗)

でもそう言いながら結局毎日PCには触るんだろうなぁ・・・(殴)

アタイPC無いと生きていけない人種ですからもう・・・!!


平成壱拾六年七月六日 Mia拝。

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