ずっと、空が飛びたかった。
“I wish I were a bird”
「あー、届かないっ」
「何馬鹿みてぇな事やってんだ」
西本願寺境内の一番日当たりの良い場所で、
が背伸びをしながら空に手をかざし思い切り悔しそうに言った。
どうやらコイツは、太陽を掴みたいらしい。
「だって〜!!」
石段に座って煙草を吹かしながら俺が呆れて言うと、
今度はもっと訳のわからねぇ事を言い出した。
「・・・空が、飛べたらなぁ」
「・・・寝言は寝てから言え」
「え〜!!良いじゃない、素敵でしょ?」
「夢みたいな事言ってんじゃねぇよ、これだからお前はガキなンだよ」
「土方さんは夢がなさ過ぎるのよ」
「ンなモンなくて結構だってんだ」
・・・あってたまるか。
「とーにーかーく、鳥になりたい!」
「・・・ハァ?」
・・・呆れてこれ以上ものも言えねぇ。
コイツの夢見がちな処は、長所なのか短所なのか。
「そしたら、こんなにきれいな空を好きなように飛びまわれるんだよ?
・・・気持ちいいんだろうなぁ」
「・・・」
「夜は月にも手が届いて、星だって好きなだけ集められる」
「・・・」
俺が煙草を吸って何も言わないのを良い事に、
は次々にまた夢みてぇな事を言っていく。
「・・・ま、せいぜい頑張るこったな」
「あっひどっ!馬鹿にしたでしょ、今」
「・・・最初からだろ?」
・・・面白い奴。
今の今までへらへら笑ってた癖に、すぐに怒った顔になる。
よく変わる表情だな。
・・・まぁ、嫌いじゃねぇけど。
「・・・でも、せめて翼は欲しかったな」
「翼?」
「うん、ここに、真っ白な翼」
そう言っては肩越しに後ろを振り返り、
左手で自分の背中を指そうとした。
「・・・ねぇ土方さん、どうして人には翼がないんだと思う?」
「・・・さァな」
「欲しかったなぁ」
「・・・なくたって良いじゃねぇか」
「どうして?」
「邪魔だ」
「・・・ほんと、夢がないよソレ」
は溜め息をつきながら“どうしてわからないんだ”って顔をして俺を見た。
・・・夢なんざなくていい。
お前に翼なんざ生えてなくていい。
大体、そんなモンがあったら困るだろ?
「昼寝しようとしても寝転がれねぇし」
「あっ、それは困る」
「風呂に入りづれぇ」
「かもね」
「・・・それに」
「?」
「・・・こうやって、出来ねぇだろうが」
「・・・本当、それは大問題だわ」
俺に背を向けてまだ太陽と睨み合っているの小さな体を、
後ろから抱き締めた。
俺より頭二つ程小さいだから、そうするだけですっかり隠れちまう。
「それでもまだ、お前は翼が欲しいってのか?」
「・・・考え直す。」
「賢明だな」
ククっと笑い、を腕から解放した。
「・・・俺達は地に足つけて歩いてりゃ良いんだよ」
お前に翼なんかついてたら、何処に行っちまうかわからねぇだろ。
果てのない空にを放せば、二度と戻って来ない気がして。
俺を置いてくなんざ許さねぇぜ?
太陽も空も、届かないままでいいんだよ。
終って頂戴早く・・・
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スイマセン 誰 で す か この人・・・!!(爆)
土方さん視点で書いてみたらもうそれはもうまるっきり別人に・・・!!(滝汗)
難しいよ副長視点・・・!!
空に飛び立ちたいのはMiaの願望です。ヘケ☆←踏み潰してしまいたいハムスターナンバーワン
とりあえずイメージソングはGO STEADY GO!で・・・(オイ待テ)
平成壱拾六年五月弐拾八日 Mia拝。
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