「あのさー間くん」
「…ンだよ?」
「さっさと教室に戻れってんだコノヤローv」
y o u t h f u l d a y s
e p i s o d e 1
「やだね」
「何度も同じ事言わせないでくれる?教室に戻れっつってんのよ間」
「何でお前にそんな事指図されなきゃいけない」
「あんたがHRをサボる不良で私がそのクラスの学級委員だからよ」
「はァ?」
「勘違いしないで。私だってあんたがHRサボろうが何しようがどうでもいいのよ。
なのに先生が決議はクラス全員が揃わないと駄目だとかアホな事言い出すから
わざわざあんたを呼びに来てやったのよ」
「フン…先公の犬かよ、優等生」
「そうね。私推薦で高校行くつもりだから、面倒でも優等生やってなきゃなんないの。
わかったらさっさと行くわよ、間」
十数年前、とある中学の屋上で。
と間黒男は、初めて言葉を交したのだった。
学級委員を務める成績優秀な表向き優等生のと、
成績は優秀だが素行がとにかく悪い、傍から見ればタチの悪い不良学生の黒男。
HRで決議を行うのに黒男が一人いないという事で、
は先生に頼まれて彼を探して学校中を回ったのだった。
校庭、裏庭、保健室。
どこにも彼の姿はなく、最後にがたどり着いたのは屋上だった。
鍵の壊れた重い金属の扉を開けると、コンクリートの床に座り込んで
空を眺める黒男の姿が、の目に入る。
「うるっせーな、お前一人で行けよ」
「何であんたを探しに来て見付けたのに、私一人で戻んなきゃなんないのよ。あんた、馬鹿ぁ?」
「…テメェ何様のつもりだ?」
「様に決まってんでしょ」
クラスはおろか、校内でも黒男に話しかける人間はほとんどいなかった。
見た目は勿論、その何者も寄せ付けない雰囲気が常に彼を取り巻き、
周りの人間は彼を恐れて近付かなかったのだ。
だがそんな事はお構いなしに、言いたい放題の。
思いきり睨んで来る黒男を前に、少しも怯む様子は見せなかった。
「早く立て、バカま」
「ッてめぇ、女だと思って黙ってりゃあ調子に乗りやがって…!」
「あ、立ったわね。早く行くよ?間」
「…。」
にけしかけられて我慢しきれなくなった黒男は、の胸ぐらを掴もうと立ち上がる。
しかしは怯む事なく、彼が立ち上がった所でそう言い放った。
そのの様子に逆に押され、何も言えなくなる黒男。
結局、ひらひらと手招きをするの後に着いて、屋上の階段を降りていったのだった。
「…覚えてろよ」
「必要以外の事はすぐに忘れるタイプなの、私」
「…ぜってぇいつか泣かす…」
* * *
「間ーっ、あんた球技大会、バスケだからねー!」
「はァ!?誰が球技大会なんか出るかよ、ふざけんな」
「聞こえなーい、まぁとにかくそーいう事になったから、よろしくー」
「ちょっ待てお前、っ!!」
それからと言うもの、と黒男は幾度となく言葉を交した。
球技大会の種目とか、明日は何が必要だとか、ほとんどが事務連絡的なものだったが─────
それでもは、校内では数少ない黒男と対等に会話の出来る人間の一人となっていた。
「…ってさー、よく間くんとマトモに話出来るよね」
「え、そう?」
「あーそれあたしも思ってた!!有り得ないよ、ー」
「別に普通じゃない?」
「普通じゃないから!だってあの間くんよ?」
「怖いよねー、あの人。見た目も中身も」
「…」
友達と移動教室の合間に喋っていると、黒男の事が話題にあがった。
は黒男と話す事自体別に他の男子などと話すのと大差はないつもりだったが、
友人達の目から見れば黒男と普通に話をするが信じられないらしい。
黒男が学校中から恐れられていた事は知っていたが、
いざ直接それを指摘されると普通に話しているにとっては変な気持になる。
「別に、あいつだってそんなに怖くないし────」
「あははっ、何かばってるのよ」
「えぇ!?私かばってなんか───」
「ねぇそれより、カップケーキ誰にあげる?」
「えー!?誰にしよ〜…」
「────────ないってば…。」
* * *
「…何だよ、コレ」
「家庭科で作ったカップケーキでしょ、見てわかんないの」
「いや、俺が言いたいのはそういう事じゃなくて───」
「何よ」
「何のつもりだっ!?毒でも入ってんじゃねーだろうなっ!」
「失礼ねッ!!」
「じゃあ一体何────」
「…うるさいわね、あげるって言ってるのよ。人の好意は素直に受取りなさいよ。
他の男子が泣いて喜ぶ様の手料理よ?…じゃ」
「あっ待てお前─────……何なんだ、アイツ」
(〜〜〜っ…!!!)
「あれ?どこ行ってたのよ。家庭科終わった後すぐいなくなったから、心配したのよ?」
「…ちょっとそこまで」
「えぇ〜?あっねぇ、カップケーキどうした?まさか、誰かに渡しに行ってたんじゃ〜!?」
「…野良猫」
「へ?」
「野良猫にあげたの」
「はぁ〜!?何もったいない事してんのよ…、最近変よ?」
「…別、に」
家庭科の授業を終えたは、教室へ向かう友達とは別れて真っ直ぐ屋上へと向かった。
の手には、エプロンと─────実習で作ったばかりの、カップケーキ。
それを案の定屋上でサボっていた黒男に押し付けるように渡し、一目散に教室へ戻って行った。
屋上に一人残された黒男は、そんなの後ろ姿を不思議そうに見送る。
一方のは、振り返る事なく階段を降りていく。
(…何で、間なんかにあげたんだろ)
教室に戻り、友達にどうしていたか聞かれても答えをはぐらかした。
机に突っ伏し、ボーッと考えを廻らせる。
(ッあ〜もうっ!!)
ぐしゃぐしゃと髪の毛を掻き毟り、はぁ、と大きく溜息をつく。
今の頭の中に浮かぶのは、屋上で悪態をつく黒男だけだった。
* * *
「…珍しいな」
「何が」
「お前がサボるなんて」
「たまにはそーいう気分の時もあるのよ…ッて、何であんたがここにいるのよ!?」
「ここは俺の特等席だぜ。お前が勝手に入ってきたんだ」
数日後の五時間目、屋上には授業をサボって空を見上げるの姿があった。
何をするでもなく、ただ床に座って空を見上げる。
それだけで、随分と気持ちが安らいだ。
「何勝手な事言ってんのよ」
「教室にお前がいないから、どこ行ったのかと思った」
「…え?」
「…いや、何でも」
その隣に黒男も腰を降ろして、の目線の先を追う。
遠くの雲が、ゆっくりと流れていった。
は何も言わず、そのまま前を見ている。
…そしてしばらくして、息を吐き出すようにこう呟いた。
「もー、疲れちゃったー…」
「…優等生でいる事、に?」
「ま、ね」
「フーン…」
「ねぇ、あんたは疲れないの?」
「何に?」
「そーやって全部跳ね除けて、突っ張ってる振りしてるのに」
「…別に。それに俺は、突っ張ってる振りをしてるわけじゃない」
「あ、そ」
淡々としたリズムの中に生まれる、と黒男の会話。
お互いに目は一度も合わせないまま、それでも会話は続いた。
下のグラウンドからは、体育の授業の笛の音とボールが蹴り上げられる音が聞こえてくる。
風の音と、それだけが二人の空間の音だった。
「私さー」
「何」
「あんたって、もっとつまんない奴だと思ってた」
「勝手に言ってろよ」
「あ、話はちゃんと最後まで聞きなって。でもね――――――
あんたといて、わかった。…あんたって、変な奴だわ」
「…喧嘩売ってんのかよ、」
「かもね」
「…お前だって、俺よりもっと変じゃないか」
「少なくともあんたよりはマトモだと思ってたけど」
「気分屋で性格悪くて女のくせに口も悪くて、最低だな」
「そう言う間だって、気紛れで性格悪いし女の子に向かってヒッドイ口のきき方するし…」
「要は」
「…似た者同士、ってとこか…」
ほぼ同じタイミングでごろん、と床に体を投げ出すと黒男。
反転する世界。
二人の視線の先には、空だけが広がる。
「間あんたさー、もっと笑ったら?ゲラみたいに」
「バカ、あんなに笑えるかよ。あれはあいつがやるからこそ成り立つ笑い方だ」
「意味わかんないって」
「…美味かったぜ」
「え?」
「こないだの、家庭科のヤツ。…美味かったって言ってんだよ!」
「…ありがと。…また実習で何か作ったら、あんたにあげるよ」
「…物好きな奴」
「あんたもね」
お互いに顔を背けて、言葉を交わす。
表情こそ見えないけれど。
似た者同士の相手の心中なんて、大体見当がついた。
“…これからも、よろしく。”
オ・ワ・リ☆(撲殺☆)
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ごめんなさいごめんなさいごめんなさ・・・!!!!!!!!(初っ端から土下座)
意味わかんない方も多いかと・・・こんなんブラック・ジャック先生じゃない、と・・・(滝汗)
原作の「笑い上戸」あたりの学生時代黒男さん夢です。
同い年ヒロインシリーズ(ぇ)もちょこっと構想してて、結局一番最初に形になったのがこれなんですけれど・・・汗
「笑い上戸」のちょいグレ黒男さんに萌えです・・・(爆)
年の差ヒロインのとは全く別物なので、あちらの先生夢を望んでらした方は申し訳ありませんm(__;)m
同い年なので、結構こっちのお話はエロとか下ネタとかエロとかエロとか(うぉいコルァアー!!)
そっちメインに最初考えてたんですけれど(笑汗)
二人は最初セフレじゃないけどまぁそんな感じの関係だったんですよ、自分の頭の中では・・・(芯から腐ってるなお前)
一応ちゃんと恋愛感情は間にありますけどね。
まぁそんな感じで指が動くままに書いてしまった学生黒男夢でしt(この駄文持ってさっさと失せろや!)
web拍手とかでも良いので、「Miaバカコノヤロー!」とか「同い年も・・・」とか反応頂けたら幸いです;;
あわわわわ、駄夢失礼致しましたァアア・・・!!!(滝汗)
2005.01.31 Mia@明日は卒業式ー(前日にンなモン書いてるなよ・・・)
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