「どうも、こんにちは」

「!?」










《 は じ ま り は 》










「やぁ、久しぶりだね」

「ほ、本間先生!それにこの子は・・・」





訪問者を告げるチャイムに呼ばれ玄関のドアを開けたブラック・ジャックの目に

まず飛込んできたのは、整った顔立ちで肌の白い17、8の少女の姿。

そしてその後ろには、恩師の本間丈太郎の姿。

突然の訪問者に、彼は驚きを隠せない。





「悪いな・・・急に訪ねてしまって」

「いえ、とんでもありません。中へ上がってください、先生」

「ああ、ありがとう。さぁ、くん」





と呼ばれた少女は、「はい」と短く返事をするとおとなしくブラック・ジャックと本間の後に着いて居間へと入った。





「先生?お客さんなのよさ?」

「ああ、ピノコ。コーヒーをいれてくれ」

「あーい」





トコトコと出てきたピノコにコーヒーを頼むと、ブラック・ジャックは改めて本間に訪問の理由を聞いた。





「それで、先生。今日は一体・・・」

「実は・・・今日はきみに頼みがあって来たんだ・・・頼むブラック・ジャック君、この通りだ!!」





そう言うなり頭を下げる本間に、ブラック・ジャックは慌てて椅子から立ち上がる。





「せ・・・先生!?一体どうしたと言うんです、頭を上げてください!」

「実はだな・・・彼女、くんと言うのだが、彼女を・・・」

「は・・・」

「しばらくの間、きみに預かって欲しい・・・!」

「何ですって・・・!?」





突然の申し出に、戸惑うブラック・ジャック。





「預かる・・・とは?」

「事情は話せば長くなる・・・わしと彼女の父は古い旧友でな―――――」





しかし彼女の父はもう10年も前に亡くなり、

もともと少し気を病んでいた彼女の母は彼の死をきっかけに更に悪くして、今は精神病院に入院・・・

とてもじゃないが彼女を養育できるような状態ではない。

彼女自身は中学まで施設で暮らしたあと、高校に入学してからは一人暮らしをしてきたのだった。





「彼との約束だったのだ、一人娘のを頼む、と」

「・・・そうですか。ではなぜ今まで一人暮らしをしていたのに・・・?」

「それはだな・・・」





フゥ、と大きく息を吐き、本間は話を続ける。





くんはその・・・ストーカーに遭っていてな」

「・・・」

「先日、ついに家にいた所を・・・ほれ、襲われたのだ」





に目をやると、体のあちこちに引っ掻き傷や打撲の跡がある。

恐らく襲われて揉合いになった時についたのだろう。





「その時は何とか事なきを得たんだが・・・やはりまだ何かあるとは限らんからな。

 そんなことがあっては、わしは奴に顔向けができん」

「ですがなぜ、わたしの所に・・・?」

くんはこの近くの高校に通っていてな。わしの家からだとかなり遠い。

 もう卒業まで一年・・・彼女は転校せず、今の学校に通いたいそうだ。」

「そうですか・・・」

「・・・」





本間とブラック・ジャックが話している間、はずっと居心地悪そうに目線を下に落としていた。

ブラック・ジャックはちらりとに目をやると、はその視線に気付いたのだろう。

少しだけ目線を上げて、目が合うとすぐにまたうつ向いた。





「さっきも言った通り、あと一年と言えどまた一人で暮らさせるのは不安が残る。しかしきみの所なら・・・」





わしも安心してこの街に彼女を置いておける、と本間は言った。

しばらくの間、居間に無言の時間が流れる。





「今すぐに決めてくれ、とは言わん。彼女は今春休みで・・・それが終わって

 新学期に入るまではわしの家で過ごす予定だ。出来ればそれまでに、きみの返事が欲しい」





ブラック・ジャックは困惑していた。

正直これ以上同居人が増えるのはとてもじゃないがごめんだが、恩師の頼みとあっては無下に断るわけにもいかない。

かと言って彼女を預かれば、ピノコがうるさいだろう。





「・・・今日の所はこれで失礼しよう。急に悪かったな」





そう言って立ち上がり、上着を羽織る本間。

もすぐに立ち上がり、ブラック・ジャックに慌ててお辞儀した。





「いえ、先生」

「それでは、決まったようだったら電話をくれるかい?わしの家の番号は知っているね」

「はい」

「じゃあ、また―――――」





そう言い手を上げて別れを告げると、本間とは車に乗り込んだ。

それを見送るブラック・ジャックとピノコ。

車はエンジンをかけると、坂を下って帰っていった。





「先生?なんのおはなちだったよのさ?」

「・・・難しい相談事さ」

「ほぇー・・・」

「・・・」

「ねぇ先生、あの子きえいなのにしずかで、お人形みらいな子ねぇ」

「・・・そうだな」





そう言えばあのとかいう子、全然喋らなかったじゃないか。

今一度、本間が彼女を連れてきた時のことを思い起こす。

玄関で会った時に二言、コーヒーを運んできたピノコに「ありがとうございます」と一言。

考えてみれば彼女は三回しか喋っていないし、目を合わせたのも二回ほどだ。

おとなしい娘なのだろうか。





(さて、どうしたもんかな・・・)





「あの子、患者たんなの?」

「いや、違うよ」

「ちょっかぁ。あの子びょーきじゃなくて良かったのよさね!」

「?」

「らってかわいちょうじゃない、パパもママもいないんでちょ?」

「全くおまえは、話を聞いていたのか」

「ちょっとだけなのわよ。こーしー持ってったときだけよ」





頬を膨らまして自分を見るピノコの背を押して、家の中へ戻るブラック・ジャック。





「なぁ、ピノコ。さっきの子の事なんだが―――」

「なーに、先生?」

「             」





「アッチョンブリケ!」

「そういうわけなんだが、どうだピノコ?」

「先生まちゃかウワキする気じゃないでちょーね!!?」

「バカ言うなピノコ、わたしは本間先生の頼みだからそうしようかと思っているんだ。

 第一、浮気だの何だのとおまえは毎回わけのわからない事を・・・」

「先生はピノコのだんなたんなんだから気にするのは当たり前なのよさ!」

「・・・」





ハァ、と頭を押さえて溜め息をつくブラック・ジャック。





「・・・で、どうだピノコ?」

「・・・いちねんだけなんらからね」

「じゃあ―――」

「らってパパもママもいないなんて、かわいちょうじゃない。ピノコとおんなじなのよさ」





でもピノコには先生がいるけどね、と笑って付け足すピノコ。





「そぇにピノコ、おんなのこのおともらちがほちかったの」

「え?」

「あの子あーんなにかわいいんらもん、きっとじまんのおともらちになるわぁv」

「全く・・・」





嬉しそうに話すピノコを見て、つられて苦笑いを浮かべるブラック・ジャック。

そしてその三日後、彼は電話の受話器を取ったのだった。















あとがきと言う名のいいわけ
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ごごごごめんなさ・・・!!(滝汗)

誘惑に負けてつい突発で書いてしまいました・・・!

BJ先生夢第・一・弾☆( 死 ん で 来 い v )

だって本当にかっこいいんだもの・・・!

ハマりたてで自分持ってるのは新装版の1〜3巻なので

かなり設定とかキャラとかドキドキしながら書いてます・・・死

ピノコの口調が一番難しい・・・どこでどう変換したらいいんだ・・・orz

あと本間先生も危ない。

BJのことなんて呼んでるんだよー;;

わからないので勝手にブラック君とか呼ばせてみました、昇天。。

いずれわかって違ったら書き換えますので・・・。(土下座)

とりあえず設定を考えるつもりでこれ書いたんで、

ほとんど夢とは呼べない産物になりました。

設定だと思って呼んでいただければ、幸いです。(むしろ誰も読まない)

とりあえずどのジャンルにしてもそうだけど、

私ヒロインの境遇をとことん不幸にするのが好きなようです(爆)。

ストーカーとかぶっちゃけ笑っちゃうよね!ハハ!(壊)

とりあえずどうにか合法的に(?)先生と同居できるようにしたかったので、

本間先生の知り合いの子ということで・・・

では、私はこれで・・・!!(逃亡)キャーメス投げないで!!(死)


04/10/30(Sat)Mia拝

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